セネガルの宗教行事
セネガルでは行政において西暦を用いているものの、人々はイスラム暦に基づいて生活を送っている。
そして、多くの行事はその暦を基に行われている。
イスラーム以外の宗教(キリスト教など)の行事もあるものの、多くはイスラームやバンバと繋がりが深いものが多い。
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◆ マガル・トゥーバ
セネガル最大のイベントであるマガル・トゥーバ。
バンバがガボンの国外追放から無事に生還したことを祝う行事だ。
セネガルの全土はもちろん、国外に出稼ぎに行っているセネガル人の多くがこのイベントのために、トゥーバにやってくる。
◆ タバスキ
「イスラーム」の啓典の民の始祖であるアブラハムが息子を神へと捧げたことを祝うイスラームの記念祭。
アラブ語圏では「イード・アル=アドハー」(犠牲祭)と呼ばれるが、セネガルでは「タバスキ」と呼ばれる。
この行事では一家で羊を捌き、食す。
【参考文献】
Magal de Touba in Senegal / November 19, 2016
https://anydayguide.com/calendar/3064
イード・アル=アドハー - Wikipedia
Gamu — Wikipédia
https://fr.wikipedia.org/wiki/Gamu
Gamou -Au-Sénégal.com
http://www.au-senegal.com/+-Gamou-+.html?lang=fr
La Korité (Aïd el Fitr) célébre la fin du Ramadan - Au-Sénégal.com
http://www.au-senegal.com/La-Korite.html?lang=fr
La Tabaski - Aïd El Kébir -Au-Sénégal.com
http://www.au-senegal.com/La-Tabaski-au-Senegal.html?lang=fr
Ramadan : moment de spiritualité et de solidarité Au-Sénégal.com
http://www.au-senegal.com/ramadan-moment-de-spiritualite-et-de-solidarite,104.html?lang=fr
La Tamkharit, fête de la bienfaisance et de la générosité
◆ ガムゥ
預言者モハメッドの生誕を祝う記念祭。
セネガルではティバワンヌ等の都市に多くの人が集まる。
◆ ラマダン(コール・ギ)とコリテ
日本人でも知っているイスラームの行事でもあるラマダン。ラマダンはヒジュラ暦の第9月を表し、このタイミングで他のムスリムと同様に、セネガル人の多くが断食を行う。
しかし、断食と言っても「ひと月」何も食べないわけでない。
日の出から日没まで食べたり、飲んだりすることを避け、日没後に軽食を食べ、その後夜中に普段昼食で食べているような栄養価の高いものを食べる。そして、日の出前にまた食事をする。
この期間、挨拶が長く、かつパターンが多いことで有名なセネガルにラマダン特有の挨拶が加わり、「Yangi wor?」(断食してる?)とか「Naka Kor gi?」(断食はどう?)と交わしたりする。
「断食は辛いでしょ?」って聞くと、半分くらいの人は「何にも食べないことで内臓が休めて、逆に体にいいんだよ!」って言う。
ラマダンが終わると、コリテというラマダン明けをお祝いする行事が催され、セネガル家族の多くが鶏肉やジュースでお祝いする。
◆ タマハリ
ヒジュラ暦におけるムハッラム月(一年で最初の月)の10日目にあたるタマハリ。
セネガルでは男の子は女の子の恰好をして、女の子は男の子の恰好をして、
「タージェボン(お年玉みたいなもの)をちょーだい」と言って、隣人の家を回る。
どこかアメリカのハロウィンを思い出させる。
筆:原田 拓朗